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パンツ、スカートの裾の意図せぬほつれ/予防策

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当記事は旧anemonesewing.comに投稿した記事を修正したものです。
ボトムスの裾がほどけてしまう事態について書いています。内容は薄めです。

既成品のパンツやスカートやワンピースの裾がまつり縫いミシンで仕上げられているものがあります。裾を裏側から見るとこんな感じです。赤いラインで描いてあるのが糸です。

まつり縫いミシン仕上げの糸は一本です(2本糸を使うものもありますが)。普通のミシンのように上糸と下糸を交差させる縫い方にはなっていません。どちらかと言うと手編みの鎖編みに近いです。乱暴に言うと一筆書きです。一箇所糸が切れるとそこからスルーっとほどけてしまいます。着用中に外出先裾がほどけるのは困ります。

糸が切れる原因は?

・裾をどこか(家具とか)に引っ掛けてプチッと切れる
・長期間擦れたりして糸が毛羽立って弱り、擦り切れる

などがあります。

靴との関係も

家具に引っ掛けずとも靴の金具に引っ掛けても糸は切れます。靴の金具に引っ掛けずとも靴の表面にこすれて糸が毛羽立って弱れば擦り切れます。靴にバックル、ファスナー、ベルクロが付いていると引っかかりやすいです。

紳士服のスーツのズボンの裾は絶えず靴の表面に接しているので擦り切れやすいのはイメージしやすいと思います。

婦人服の場合は下に2例挙げてみました。

スカートの裾がブーツの装飾に引っかかる例

クロップドパンツの裾がアンクルブーツの上端とこすれる例

裾の意図せぬほつれと靴との関係がおわかり頂けたかと思います。

予防策

あらかじめ裾上げを手縫いで仕上げることです。裾上げの縫い方はまつり縫い、奥まつり、千鳥がけなどがあります。千鳥がけはオーダーメイドの紳士服などに使われていることが多いです。まつり縫いだと一箇所糸が切れた時、その前後の縫い目が緩んでしまいやすいですが、千鳥がけだと糸を交差させて縫っていくので切れた箇所の隣の目がゆるみにくいです。頑丈さを優先させるなら千鳥がけです。

千鳥がけのデメリットは、縫い目に厚みが出るため表に凸凹が響きやすいことです。裏側のデコボコが表から見てわかってしまうことを洋裁用語で「表に響く」といいます。薄い生地に千鳥がけする時はこの点に気をつけましょう。

日頃繕い物やDIYをしない方は、服の購入時に裾上げを頼む時に「手縫いの千鳥掛け」あるいは「手縫いの奥まつり」でお直しができないか店員さんに訊いてみましょう。追加料金が必要にはなるでしょうが引き受けてくれる場合もあるでしょう。
丈を短くしたいわけではない場合も「裾上げがまつり縫いミシンの仕上げになっているが、手縫いに変えてもらいたい」などと店員さんに相談してみましょう。

外出先で着用中のボトムスの裾がほどけてしまった時の対応策

裁縫道具を持ち歩いている人は別として安全ピンなどで内側から仮止めすることになります。
近くに手芸店があればベストですが確率は低いと思われますのでスーパーか100均があったら、縫う人は糸針ハサミを、縫わない人は安全ピンを買いましょう。木工用ボンド、布に使用できる両面テープという手もありますが、生地によってはダメージを負いますし家に着くまでの間にずれてしまう可能性が大きいです。

外出先ですので応急処置です。ほつれ出ている糸は強めに引っ張るとスルスル全部ほどけてしまいます。ゆーっくり引っ張って1目か2目ほどいてみると糸がループ状になったタイミングでループの背部分の糸を引き出すとほつれが止まってくれる場合があります。そうしたらほどけている部分だけ応急処置をします。ほつれが止まってくれなさそうな時は静置して家に着くまで頑張ってくれることを祈るか思い切ってほどけるだけほどいてしまい、応急処置です。

応急処置は、落ち着ける、そして座れる場所で簡単に仮止めしましょう。

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