おすすめ洋裁本

立体的な原型の作り方が学べる本

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Amazonアソシエイトと楽天アフィリエイトを使って今回はこちらのソーイング本をご紹介します。自分の体型に合った服をパターンから作りたい方、原型とパターンとデザインと体型の関わりを勉強したい方に特におすすめします。

洋服の型紙(パターン)は、まず原型を作るか購入するかして用意し、それを基に作る方が多いと思います。原型には文化式、ドレメ式などがあります。 ここではまとめて「〇〇式原型」と呼びます。

「〇〇式原型」というのは、バストサイズなどから計算式で各箇所の寸法を割り出して作ります。初心者でも完成できますし、本もたくさんあって参考にしやすい点はいいと思います。

原型作り~服地の裁断前に

出来上がった原型を基に洋服のパターンを作ったとします。体型に合った服を作るためには服地を裁断する前にシーチングなどを使って仮縫いして体型に合うようにパターンを補正することが必要です。体型は一人ひとり違いますからね。なで肩とか猫背とか腕が長いとか。

原型の段階で補正をして体型に合わせたものを作って保管しておけば、洋服のパターンを作る時はその原型をトレースするところから始めればいいですし、洋服のパターンを作った後の仮縫いでは補正を最小限に抑えるかまたは全く省くことができます。

仮縫いと補正自体は立体原型で作ったパターンで服を縫う場合でも必要ですが「〇〇式原型」で作ったパターンよりも補正は少なくてすみます。「〇〇式原型」を使う場合では補正箇所が多かったり補正分量が大きかったりします。何故かというと補正前の「〇〇式原型」の形(シェイプとかシルエットと言ってもよいでしょう)はクセが強いといいますか人体にしっくり収まるようにできていないためです。「〇〇式原型」の身頃をシーチングで作ったものをボディに着せてみるとわかります。ボディは平均的な人体の形を再現しています。そのボディに着せると「〇〇式原型」の身頃は浮き上がってしまう箇所やつっかえてしまう箇所があります。当然あなたの身体との乖離も大きいので補正が大変になります。

さらに深く学ぶ方へ

自分の服を作ることは置いておいて、汎用向けとしての原型とパターンとデザインと体型の関係を理解したい場合を考えます。平均的な体型にしっくり収まる原型を使ったほうがこの関係を理解しやすいです。例えば
① 原型とデザインの関係では、原型を使ってブラウスの、あるいはコートのパターンを作ろうとした時、まず原型にブラウスならブラウスに適した、コートならコートに適したゆとり分を加えることを考えます。
② 原型と体型の関係ではその人の身体の、平均的な体型よりも出っ張った箇所(ハト胸とかいかり肩とか)は寸法を加え、平均的な体型よりも引っ込んでいる箇所(なで肩とか腕が短いとか)は寸法を削る補正を原型に加えることを考えます。

「〇〇式原型」は、デフォルトの状態では浮き上がったりつっかえたり、つまり出っ張ったり引っ込んだりした形になってしまっています。胸囲3センチのゆとりを加えても平均的な体型の人が着用した時に3センチのゆとりが加わっているわけではない服が出来上がるということです。「〇〇式原型」が汎用向け原型とパターンとデザインと体型の関係を理解するのに適していないということがお分かりいただけると思います。

これに対し平均的な体型にしっくり収まる原型(立体裁断で作った原型など)を使っての補正は、デフォルトで胸囲・胴囲・首周り etc. に対し何センチのゆとりが入っているかわかっているので何センチゆとりを加えてどんな補正をすればどのような服が出来上がるかがイメージしやすく、「ハト胸の人がブラウスを作る場合のゆとり分量と補正」などといった補正法のデータベースを作ることができます。

原型とパターンとデザインと体型の関わりを勉強するのには平均的な体型にしっくり収まる原型があるといいということです。

平均的な体型にしっくり収まる原型をどう入手するか

① 買う

印刷したものはほとんど売っていません。以前は「パターンメーキング技術検定試験ガイドブック」という本のどれかに(忘れました)付録として9ARサイズの立体裁断原型がついていました。今も付録つきが入手できるか未確認です。

burdastyle.com や lekala.co(.comではない)や bootstrapfashion.com などで原型的な Basic Block のパターンのPDF版を販売しています。が平均的な体型にしっくり収まるかどうかわかりません。

② 立体裁断で作る

シーチングで作ります。大変奥深い分野で、突き詰めるとライフワークになります。

③ 計算式を使って作る

ここで紹介している本に作り方が載っています。

この本のいいところ

<計算式だけで立体っぽい原型>
立体裁断未経験でも、ボディを持っていなくても、計算式だけで立体原型に近いシルエットの原型ができます。
<複数のアイテムのパターンが作れる>
基本の原型(この本ではトルソー原型)を説明どおりアレンジしていくとドレス原型、ブラウス原型、シャツ原型などもできます。あとパンツが一型載っています。
付録「トルソー原型」と「袖」のパターン付き
これはうれしいです。早速トレースして使ってみましょう。

この本の惜しいところ

<サンプルデザインが古い>
1997年発行のため、ジャケットの肩幅広い、肩パットが厚い。なので、ジャケット原型として、セットインスリーブ、キモノスリーブ、ラグランスリーブが載っているのですが、これでジャケットを作っても今着られないです。トルソー原型とワンピースの原型あたりをガンガン使って元を取りましょう。
<工程が複雑>
かなり手数がかかります。引用しますと

「Eから、半径=新後ろ肩幅の円弧を描き、①と②の円弧の交点をAとします。」

といった説明文がずーっと続きます。根気が要るでしょう。

でもおすすめ

私がこの本を買ったのは1999年頃だったでしょうか。それからずいぶん経ちましたが「〇〇式」以外の本格的なパターンメーキングの本は新しいものは見かけません。コンスタントに新刊が出るジャンルでもないので仕方ないです。でも発行が20年前なのに今でも書店で買えるし、Amazonでも2015年に高評価を付けた人がいます。なかなかのロングセラーです。やはり基礎を理解するのに大きく役立つからでしょう。

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